ラプランシュ関連
原初のこころについて考えるにはクラインとラプランシュは読んでおきたい。
欲動論からの見直しを図るラプランシュについてはこちらの訳本がとてもいい。訳者のおひとり十川幸司先生の訳者解題がいつもながら(『メタサイコロジー論』の解説も大変勉強になった)わかりやすく本文を読むときの助けになると思う。
『精神分析における生と死』 http://kongoshuppan.co.jp/dm/1666.html#Rznrc0o.twitter_tweet_count_no_m…
ラプランシュは、非性的な機能的対象から性欲動の対象への移行について述べ、フロイトの「対象の発見とは、本来再発見である」(Freud,1925)というフレーズを用いて「発見とは、常に別のものの再発見である」と明確化した。
十川幸司『フロイディアン・ステップ』はこのラプランシュの本を読むとその繋がりを掴むことができる。リズムの話はラプランシュも触れている。
https://msz.co.jp/book/detail/08810.html
後日、2021年元日にブログ「精神分析という遊び」の中で
『フロイディアン・ステップ』について書いてみた。
https://aminooffice.wordpress.com/2021/01/01/『フロイディアン・ステップ』
ラプランシュ関連でいえばこの辞典は持っておきたい。
et Jean-Bertrand Pontalis, Vocabulaire de la psychanalyse, Paris, PUF, 1967; rééd. poche, Paris, PUF, 1997, coll. “Quadrige”
(ジャン・ラプランシュ,J.-B.ポンタリス『精神分析用語辞典』村上仁 監訳、みすず書房、1977年)